◆CHRONICLE2　物語テキスト ------PV集「CHRONICLE2」より 「CHRONICLE2」の文字が六角形にどんどん小さくなってゆき、窓と化す。 長テーブルの前に座っている、家族３人。（母、父、娘） 奇妙な静寂。どこからかピピピッという電子音が響くだけ。 目の前には、特殊装置とおぼしきゴーグル、 白い皿におかれた立体長方形の固形状の物質と、液体の注がれたコップが置いてある。 （母親の分は緑、父親の分は黄色、娘の分は赤） ３人同時にゴーグルをとり、装着。　スイッチをオン。 目の前の固形状物質がステーキにみえるようになる。 円形の薬剤にも似たトローチのようなものをコップへと落とす両親。 娘のものには「LOVE FRIES」の文字。 しばらく眺めてから、コップの中に落とす娘。物体はシュワーという気泡音を発しながら溶ける。 ◆LOVE FRIES 無言で食事を摂りつづける家族。 目の前ではテレビ番組が流れ続ける。 チェインソーでシシカバブーをメッタ切り 最強の男が登場です　Dr.コシゲラ チャレンジャーはCMのあと　すぐ ―ニュース風CM― 悩みが一挙解決 広大な宇宙が住居問題を無くします 行き先は　火星 素晴らしい景色　豊富な食料 全てが驚きの連続です さぁ、お待ちしています。 「This is NEO UNIVERSE.」 　（NEO UNIVERSEのテロップ） ◆NEO UNIVERSE テレビを見ながら食事を食べつづける父親。 娘と母親は自分の部屋へ向かう。 母親の部屋は、一枚の絵画と壁に据え付けられた機械がひとつきり。 赤いボタンを押すと、機械を覆っていたガレージがひらく。 「THE PAST」「THE FUTURE」の切り替えスイッチと、 0〜9までの数字のボタンがそれぞれ二段分、 その下には更に「DAY」「MONTH」「YEAR」のボタン。 スイッチを「THE PAST」に倒し、 数字の「3」に続いて「DAY」「ボタンを押す母親。 ―3日前 画面に、今日と同じように食事を取る3日前の自分の姿がうつる。 今度はスイッチを「THE FUTURE」に倒し、数字の「1」に続いて「YEAR」を押す。 ―1年後 …が、ピーという音を発し続けたまま、画面は砂嵐になってしまう。 数秒後、機械からカードが吐き出されるカード。 そのカードを見つめる母親の目から、一筋の涙が糸を引いて落ちる。 「…finale」 ◆finale 一方の娘は、自室で腕時計型の映像電話を利用して、友人とおぼしき少年と会話している。 今日の配給は何だったの？ またあのプッセード（だいよう）ゼリーだったわよ 僕の家は代用チョコだけだよ 代用チョコじゃなくてナスタヤーシー（ほんもの）が食べたいよ ナスタヤーシー（ほんもの）チョコって何？ 本物の砂糖が入っているらしい 代用品は モウイイヨ そんな事ばっかりいってると捕まるわよ 全ての電話はラズガヴァー（とうちょう）されているのだから その瞬間、娘の画面に「TAPPED」（盗聴されました）の表示が出る。 続いて少年の画像が途絶え、「STAY AWAY」の文字。 大丈夫　ALIO　ALIO（ハロー　ハロー） ◆STAY AWAY ひとり居間に残っていた父親は、テレビ番組にあきたものか不意に立ち上がり居間の一角へ向かう。 備えつけられたボタンをおすと、ポーンという音と共にカバーが開く。 其処には鉢植えのAnemoneが３輪。（しかし、何処か無機質） 台はカタカタとまわっている。 父親がじょうろから水を注ぐと、Anemoneはみるみるうちに赤い色を放ちはじめる。 それをみた父親は、無表情だった顔を少し緩めて笑う。 ◆Anemone　（マルチアングル） アネモネに水を注ぎ続ける父親の姿から急速に離れる視点。 同じような窓の並ぶビル、 そのビルがたくさん並ぶ住宅街、 住宅街が六角形状に密集している一帯。 更に何も無い開けた土地にその一帯が連なる…。 其れをじっと見つめるかのように、一体の石像。 ◆Making ―fin*―
	【管理人コメント】 最初はおこすまでもないかな、と思ったんですが。やってみたら、会話部分が結構おもしろくてね。 ここらへんの裏話、ありそうですね。 会話はすべて英語で行われてますが、わざと「モウイイヨ」を日本語で言ってたり。 ナスタヤーシーって何？なんかおぼろげに記憶がなきにしもあらずだが、覚えてません。ごめん。 案外、何も考えてなかったりして。…ありうるんだよな。 ファン側の深読みとゆうか。ラルの場合、それが顕著にあるとおもわれるんだな（笑。

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